一般情報
遺伝性キサンチン尿症は、キサンチン脱水素酵素(I型)またはモリブデン補酵素スルファラーゼ(II型)遺伝子の変異によるプリン代謝異常で、キサンチン尿石を引き起こすまれな常染色体劣性遺伝病です。遺伝性キサンチン尿症の犬種としては、トイマンチェスターテリア、キャバリアキングチャールズスパニエル、イングリッシュコッカースパニエル、ダックスフント、チワワ、ミックス犬などが挙げられます。キサンチン尿石は、キサンチン脱水素酵素阻害剤(アロプリノール)の副作用として発症することがあり、特に高用量で食事によるプリン体・たんぱく質の制限なしに投与された場合に発症します。アロプリノール投与に伴うキサンチン尿石は、アロプリノールの投与を中止し、低プリン、尿をアルカリ化す療法食を与えることにより速やかに溶解することができます。